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日産新社長に内田誠氏 商社出身、異色のエリート

 ゴーン事件と前任社長、西川広人氏の辞任で経営はおろか社内体制が揺れに揺れていた日産自動車。同社は8日、次期社長兼最高経営責任者(CEO)に内田誠専務執行役員(53)を選任した。内田氏は、大手商社の日商岩井(現双日)から転じた異色のエリートで、日産は経営の立て直しを若手の手腕に託した格好だ。

 内田氏は1966年7月生まれ。同志社大神学部を卒業。幼少時代の海外生活により英語が流暢で、商社時代は東南アジアで自動車関連に従事した。複雑な現地の言語にも精通するほど語学力にたけるという。1999年の経営危機をルノーとの企業連合で乗り越えて業績を回復させた日産に興味を持ち、2003年に日産に転職。その後は韓国のルノーサムスン自動車で経験を積み、ルノーと協力しながら購買部門などを担当した。

 日産の足元の業績は欧州や米国、日本市場のいずれも苦戦が目立ち、主要市場で唯一好調と言えるのが中国。内田氏は18年から中国の合弁会社「東風汽車」のトップを務め、中国事業を統括してきた実績がある。