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【ABS世代が「シニア」を変える】「人生のOS再インストール」のススメ 頭をリセットして新たなスタートを (1/2ページ)

 「成人発達理論」をご存じでしょうか? 人間の成長には二軸があります。1つは知識やスキルアップの成長。もう1つは考え方や認識を新しくする心の成長です。

 こうした考えの中で、最近は心の成長をテーマとした生き方が重要になってきています。

 その意味で振り返ると、私(鈴木)は30代後半以降で大きな心の成長のきっかけとなる経験が2度ありました。

 1つ目は、広告代理店の会社員で多忙な毎日の中、フリーランス(独立)を夢見ていた頃のことです。家族や収入という現実を前に独立に踏み切れないでいた37歳の時、さまざまな偶然が重なり、念のため受けた腹部超音波検査で初期の左腎臓がんを発見。幸運なことに命拾いして、私の思考回路はすっかり変わりました。

 それまで慎重に物事を計画実行していたのに、即座に意思を固め、復帰半年後に退職願を提出。マーケティングプランナーとして起業したのです。「死」を意識した経験から、「ダメでもその時に考えれば何とかなるだろう」「仕事が無くなっても死にはしない」、そして「人間いつ死ぬかわからない」と、いい意味での楽観的な考えに変わり、頭がリセットされました。

 2つ目は一昨年の57歳の時。起業20年目を迎える際に「80歳まで現役」を目標としました。これまで良い時もあれば暗黒の時もありました。特にリーマン・ショック後の5年間は景気悪化で仕事が減りました。年齢も50代に差し掛かった頃で「もう、自分の経験は今の時代に使えなくなるのではないか」という危機感に迫られたのです。

 しかし、そこで原点に立ち返り、今まで蓄積した「普遍的な仕事の本質」を大切にし、「時代を感じる好奇心」を持てば、「その時代に合わせた棚卸し」ができることに気づきました。独立から20年目を迎える際にこうした「自分の棚卸し」を行い、「仕事の経験」や「遊びの経験」、そして「人脈」「印象」を総動員した結果、ABS理論を生み出すことができたのです。

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