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【田村秀男 お金は知っている】中国の反米「合唱」は断末魔のうめき? 習主席は米中貿易戦争を「長征」になぞらえ… (1/2ページ)

 米中貿易戦争は本物の「戦争」の様相を呈している。5月30日、トランプ米大統領が「(対中制裁関税が)中国に壊滅的な影響をもたらしている」「(中国進出企業が)ベトナムや他のアジア諸国、さらには米国に移ってきている」「中国はとても弱い国になっている」などと言えば、中国外務省の張漢暉次官は「米国は意図的に貿易摩擦を引き起こしている。露骨な経済テロリズムだ」と非難した。

 習近平国家主席が5月下旬、米中貿易戦争を「長征」になぞらえて「いままた新たな長い道のりが始まった」と発言し、米国との持久戦に備えるように指示するや、政府と軍の高官が一斉に反撃の鬨(とき)の声を上げている。中国ではお定まりの党トップへの追従劇だ。

 6月2日付日本経済新聞電子版によれば、中国の魏鳳和・国務委員兼国防相は2日、シンガポールでのアジア安全保障会議で、「(米中貿易戦争を)戦いたいのなら戦う。準備はできている」と述べたという。

 米国から禁輸を食らった通信機器大手、華為技術(ファーウェイ)も黙ってはいない。創業者の任正非最高経営責任者(CEO)は米ブルームバーグテレビに登場し、「私は明日の米国製テクノロジーを盗んだのだ。米国はそうしたテクノロジーを持ってさえいない」と語った上で、「われわれはすでに米国の先を行っている。もしわれわれが後れを取っているなら、トランプ大統領が執拗(しつよう)にわれわれを攻撃する必要はないだろう」と、中国の対米技術優位を強調した。

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