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【榊淳司 マンション業界の秘密】繁栄「六本木」「代官山」にあって、衰退「ニュータウン」にないもの (1/2ページ)

 街というものは生き物である。生まれて、成長して、やがて老化して、消滅することもある。

 寿命の長い街は何千年も栄える。ヨーロッパではローマが約2700年の歴史を持つ。日本なら京都の歴史は約1200年だ。

 東京と大阪はともに約400年余り。日本の街としては比較的新しい方になる。

 東京という街は、横浜や埼玉、千葉の市街とつながっている。これをマクロ的に首都圏という枠組みで見れば、人口は約3800万人。1つの都市と見なせば世界最大級ということになる。

 首都圏はつい最近まで発展期にあった。人口が流入し、新しい街区が次々と形成された。

 首都圏の中には無数の小さな街が形成されている。その街の生成には大きく2つのスタイルがある。まずは自然発生的に街が形成され、発展していくケース。

 例えば六本木(東京)周辺は第2次世界大戦が終了するまで都心の外れにある準郊外だった。ところが戦後は米軍の兵舎が設けられた。またその関連施設も置かれた。

 周辺には米軍の兵士や関係者がくつろげる飲食店が開業するようになり、欧米系の外国人が集う街へと発展した。やがて今日のような歓楽街へと発展する。

 六本木の繁栄は、米軍の駐留という起爆剤はあったが、どちらかというと自然発生的だ。誰かがあの街のグランドデザインを描いたわけではない。

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