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孫正義氏「69歳まで社長」の真意 浮かんでは消える後継者候補

 ソフトバンクグループの孫正義会長兼社長(61)が決算説明会で「少なくとも69歳までは社長を続ける」と明言した。後継者候補が浮かんでは消え、「ポスト孫」の不在が懸念されるなか、少なくとも今後約8年は自身が経営を担うことに意欲を示した形だ。

 孫氏は会見で、退任後は会長職にとどまる意向だが、最高経営責任者(CEO)として経営に携わるかどうかは「そのときに決める」と述べた。

 同社は2014年に、後継者候補としてニケシュ・アローラ氏(50)を米グーグルから招いたが、わずか2年後の16年に退任。100億円を超す巨額報酬ばかりが話題となった。

 孫氏の腹心には携帯電話子会社のソフトバンクで社長を務める宮内謙氏(69)がいるが、孫氏よりも高齢だ。

 ソフトバンクグループは18年4~12月期連結決算でも、「ソフトバンク・ビジョン・ファンド」の投資先株式の売却益と評価益が業績に大きく貢献、本業のもうけを示す営業利益の4割超がファンドからとなるなど、投資会社化が一段と鮮明となっている。

 これまで大胆な投資で企業を拡大してきた孫氏の後継者には、投資先の目利きが不可欠だ。市場関係者の間では「結局、70歳以降も孫氏が経営に関わるしかないのでは」との声も聞かれた。

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