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【オトナの社会科見学】「戦後横浜に生きる」写真展開催中 横浜都市発展記念館

 「横浜都市発展記念館」では、1945年敗戦以降の横浜の街を撮影した奥村泰宏・常盤とよ子夫妻の写真展を開催中。2人の膨大な紙焼きやネガなどが同館に寄贈されたことを記念したもの。

 常盤氏撮影の55年、野毛山プールでの女子プロレス試合風景では、ロープ際で髪をつかまれ苦悶(くもん)の表情を見せる選手の背景に、階段状の席を埋め尽くす観客たちも捉える。娯楽に飢えていた当時の事情が浮かぶ。

 常磐氏は選手の養成所にも出入りし、トレーニング風景も写す。親しくなったレスラーから紅葉坂にあったキャバレーでの興行に誘われ、その楽屋も撮影した。「拳闘選手の支度部屋のような殺伐さを感じた」という。

 業界を牽引(けんいん)した全日本女子プロレスの設立が68年だから、そのはるか以前、勃興期の貴重な資料だ。

 外国船員向けの歓楽街として知られた本牧の「チャブ屋」で働いた女性、お六さんが自宅でアコーディオンを奏でる姿を常盤氏が撮った1枚も衝撃的。男性以外入れぬ部屋に足しげく通い、根負けして入室を許されたという。年輪を帯びる彼女の顔と対照的な下着からはみ出す脚線美に目をひかれる。(矢吹博志)

 ■「横浜都市発展記念館」(神奈川県横浜市中区日本大通12、045・663・2424)9時30分~17時(券売は閉館の30分前まで)、22日は19時まで開館。観覧料は一般300円、小・中学生150円。毎週月曜休館(24日は開館)。

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