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【新・兜町INSIDE】年内あと11回…日銀ETF購入、弾切れの恐怖

 日銀のETF購入額が10月30日までの累計で5兆円を超えている。日銀が定める「年6兆円ペース」まで残り枠は1兆円もない。8月以来、1日に最大725億円購入しており、年内はあと11回程度しか買えない可能性がある。

 10月初頭からの株価下落を受けて、日銀は連日のようにETF買いを実施。10月30日までに8688億円(設備・人材ETFを含む)をETF買いに費やした。

 10月と同じペースで買い続ければ、日銀が持つ購入枠は11月中になくなってしまう。そんな時に米国や中国で株価が急落したら、東京市場はヘッジファンドなど投機筋のやりたい放題だ。日銀の「弾切れ」をいいことに、空売り攻勢が予想される。

 1日の購入額を500億円程度に削っても無意味だろう。弾切れを先延ばしする意図が読まれ、投機筋が勢いづきかねない。

 日銀の定めるETF購入枠は年間6兆円ペース。ぴったり6兆円ではなく、多少の許容範囲はある。ただ、これを年7兆円とするのは金融政策の変更に当たり、現場判断の大幅増額は難しい。

 【2018年11月02日発行紙面から】

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