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在庫一掃セール絶好調 大塚家具、売上増でも「嫌な予感」 (1/2ページ)

 経営再建中の大塚家具が展開する最大80%引きの在庫一掃セールが絶好調だ。同社は1日、10月の店舗売上高(全店ベース)が前年同月比7・7%増だったと発表。プラスに転じるのは15カ月ぶりという。だが、ちょっと待った。なりふり構わぬ投げ売りで“プラ転”しても“通常運転”に戻ったら売り上げ不振に逆戻りの予感。現預金が急減するなか、“かぐや姫”(大塚久美子社長)の崖っぷちはまだ続く。

 大塚家具は9月28日から約1カ月間の予定で、有明本社ショールーム(東京都)などで約2万種類の商品在庫を対象に、最大80%の割引セールを開始。販売好調のため、セール期間を1カ月延長した。

 大規模な在庫処分で、顧客ニーズに合った商品に絞り込むと同時に、大型店を見直して中小規模の店舗への転換を加速。18年12月期の上期には有明本社ショールームなど2つの大型店で売り場スペースを減らし、春日部ショールーム(埼玉県)なども閉店した。賃料負担は通期予想で前年比約19%減の約76億円に圧縮されるという。

 矢継ぎ早で手を打ってはいるものの手元資金は減るばかり。現預金は15年12月末時点の109億円から18年6月末には22億円まで急減し、保有株式の売却などの対応もとっているもようだが、資産の切り売りが続いている。セールが好調でも瞬間的なものに過ぎない。

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