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【経済快説】あなたは電話派?メール派? 経団連会長室の「パソコン問題」が意味するもの (1/2ページ)

 経団連の会長執務室に、パソコンが設置されていなかったことに、今年会長に就任した中西宏明氏が驚いたという。その後、パソコンが設置されて、会長からメールで連絡をもらった職員が別の意味で驚いたと話題になっていた。中西氏が会長に就任するまで、経団連会長の執務室にパソコンが設置されていなかったことは事実らしい。

 中西氏の前任の経団連会長たちがパソコンを使えなかったとは考えにくい。インターネットの利用が普及してから既に20年以上の歳月が経過している。仕事の前線にいるビジネスマンなら、メールで指示をしたり、ウェブにアクセスして情報を取ったりしていたはずだ。

 しかし、経団連会長の執務室にパソコンが設置されず、職員と会長との間のやり取りが、会議・面談・電話・書類のいずれか又はこれらの組み合わせによるものであったのならいささか問題だ。

 世間的に財界のトップである経団連会長は、多くの案件について話を聞く必要があっただろう。しかし、(1)会議や面談に付き合い、(2)何ページもの書類を見て、(3)書類を整理・保管するのは面倒だったろう。

 そもそも面談や電話による情報の伝達や意見交換は、頭を使う仕事の人にはかなり迷惑だ。話のために相手の話題に頭の中を合わせ、その後に、元の思考の中身を回復するのは意外に大変だ。

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