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【zak女の雄叫び】《zak女の雄叫び お題は「爽」》待望のIR、長期的な誘客の仕組み作りを (1/2ページ)

 カジノを中心とした統合型リゾート(IR)の日本での開発に向け機運が高まっている。IR事業者が描く完成予想図は、未来都市のようで見るモノに期待を抱かせる。今夏には法案も通過し、全国の自治体は誘致を競う。IR施設を建設するとなれば、投資額は数千億規模になるとも言われ、近年稀にみる巨額事業となりそうだ。

 巨大プロジェクトといえば、東京ディズニーランドと東京ディズニーシーにそれぞれ3千億円以上が投じられている。西でいえば、ユニバーサル・スタジオ・ジャパンが総事業費が1700億円だ。IR事業者の中には、多ければ投資額1兆円にのぼる可能性もあると言う企業もあり、これらの施設の規模と比べても、IR施設がいかに大規模が分かる。

 世界のIR業界関係者にとって「最後のフロンティア」とされる日本。一定以上の国民所得があり、先進国である日本では、個人がIR施設でお金を使う余裕があるとの算段だ。

 IR施設に入るのは、カジノエリアやホテル、スパ、レストラン、劇場、プール、商業施設などで、そこに行くだけで多様なエンターテインメントを楽しめるのが特徴だ。カジノで大金を落とすのは超富裕層とされ、施設に入る食事や商品、劇場などでは超一流のものがそろえられる見通しだ。

 米国で基本的なビジネスモデルができ、その後、シンガポールやマカオでも誘致されているIR施設だが、その収益の源泉はカジノと言われる。各社がカジノで多くの収益を稼いでおり、その資金がホテルやレストランに回される。このため、IRの本場、米ラスベガスでは宿泊費は他地域に比べ値頃感がある。

 私のような庶民感覚からすれば、企業側がカジノで儲けているということは、賭けている利用者全体では負けていることになるため、そんなゲームに大金を投じるには疑問だ。実際、最近の若者はカジノを好まない傾向にあるといい、IR開業後はカジノ利用率は下がっていくのが一般的傾向だという。

 日本ではこれまで施設さえ作れば地域の経済は潤うという考え方の元に進められてきたリゾートプロジェクトが多くあり、失敗例は多い。IRでも、独自のビジネスモデルがあるので業者に任せればお金は必ず生まれるとの考えを持つ人がいるが、それは危険な発想だ。

 施設を建てたあとには、顧客がリピーターとしてくるような仕組み作りは必要だ。また永遠に成立し続けるビジネスモデルもあり得ない。IR事業者は米国やアジアの企業がほとんどで、彼らの言う通りにしていれば成功するのでない。