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【新・兜町INSIDE】日銀のETF大量使い残し まだある1兆6000億円の使い道は?

 日銀の上場投資信託(ETF)の購入枠が市場の関心を呼んでいる。9月末までの購入実績は4兆4000億円程度とみられ、今年は1兆6000億円もの資金が残っているためだ。

 日銀のETF購入枠は年6兆円。単純計算で1カ月で5000億円に相当する。

 ただ、株価の上昇場面では買わないため、月によって購入実績は大きく変動する。今年はトランプ米大統領が貿易戦争を仕掛けた3月に8000億円超を投じる一方、8月は1400億円にとどまった。9月は1回703億円の買いを合計6日実施し、4218億円分の株式をETFとしてまとめて市場から吸い上げた。

 10~12月期は平均で月5330億円ほどの購入が可能だが、買い方によっては市場に異なるメッセージを与える。

 年6兆円の枠をきっちり使い切れば、金融緩和政策終了はまだまだ遠いというサインになる。しかし、「使い残しがあれば、2万4000円を超えた日経平均を日銀が支えるつもりはないという意思表示だろう」(銀行系証券)。

 【2018年10月5日発行紙面から】

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