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【介護離職に備えよ】「墓じまい」という言葉がひとり歩き…「お墓の引っ越し」のいまを考える (1/2ページ)

 読者の皆さんの家のお墓はどこにあるだろうか?

 遠く離れた場所にあって墓参りにはなかなか行けない、という声をよく聞く。また、子供がいなかったり、娘が嫁いだりして、いまのお墓をどうするかで悩んでいる人もいるのではないだろうか。

 ある仏具メーカーによると、近年、「墓じまい」という言葉がひとり歩きしているという。「親の家の片付け」と同じような感覚で、「墓じまい」が一種のブームのようになっているというのだが、完全に墓を撤去してしまうと、先祖をしのぶ場所がなくなってしまう。

 一方で、樹木葬や散骨など、供養の形は広がっている。このような形式も含めて「お墓の引っ越し」を考えてみれば、先祖をしのぶ場所の選択肢は増える。

 「自分の代で、お墓をどうにかしたい」と思っている高齢の親世代は少なくないが、それは先祖のことを忘れようということを意味するのでは決してない。家族の絆を大切にする気持ちがより強くなっていることの証しと言える。

 したがって、簡単に「墓じまい」を決めるのではなく、現在の住まいの近くの墓地や、屋内墓苑への引っ越しを視野に入れてほしいと前述の仏具メーカーは訴えている。

 とくに近年、「お墓の引っ越し」先として増えているのが、屋内墓苑。自動搬送式の納骨堂である。

 墓地を探すよりも経済的な負担が少ないことに加えて、多くが都心にあり、駅からも近く、天候を気にすることなく墓参が可能だ。屋内墓苑の平均墓参回数は、年8-9回にも上るというのには驚いた。毎日のようにお参りする人もいるという。

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