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【榊淳司 マンション業界の秘密】大手も堂々と…売り手が損する不動産業界「買取再販」のウラ側 (1/2ページ)

 マンションは買うよりも売る方が失敗しやすい。市場よりも安く売らされてしまうケースが多いのだ。

 不動産業界には「買取再販」という業態がある。マンションをいったん自社で購入してから、クリーニングやリフォームをかけた上でエンドユーザーに売却するという仕組みだ。そこには当然彼らの利益も乗っている。

 逆に言えば、買取業者に売っている人がたくさんいるということでもある。そういう人々はすなわち、安く売らされているということだ。

 買取業者は市場価格よりも最低2割安以下でないと買い取らない。いったん買い取るということは、リスクを背負うことになる。だから最低でも2割の利幅がないと成立しないビジネスモデルなのだ。3割安、4割安で買い取られているケースを見かけることも多い。

 ではなぜ、その売主たちは市場より3割や4割も安く売ってしまうのだろう。

 一番の理由は、仲介業者にうまくやられているということだ。

 例えば、5000万円で売れそうなマンションがあるとする。仲介業者が室内を見て回ってこう言う。

 「このままでの売却は難しいですね。バスルームとキッチン、洗面、トイレを取り換えて、床と壁、天井は張り替えないと売れませんよ。リフォーム代が800万円から1000万円くらいでしょうか。それに工事には2~3カ月はかかるでしょうね」

 それを聞いた売り手はビックリする。そこで業者はすかさず提案する。

 「4000万円なら即金で買う業者をご紹介できますが、いかがでしょう」

 売り手は考える。800万円もかけてリフォームするくらいなら、1000万円安くても売ってしまった方がいいだろう、と。

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