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【榊淳司 マンション業界の秘密】新築マンション選びで重視!「売主」と「販売代理」の違いと判別法 何かあった時に責任を取るのは… (1/2ページ)

 新築マンションの分譲広告を見ると、一番下の方に企業名が出ている。多くの人は、そこに知った社名を見いだすと「このマンションは一流企業が手掛けている物件だ」と思って安心する。

 2年ほど前に都心に建てられた、とある分譲マンションで、建物がほぼ完成しているのに設計上の不備が見つかり、購入契約者への引き渡しが不可能となった。売主企業は、道路建設が専門のゼネコン。事業の多角化でマンション開発も行っていた。

 売主の責任による契約の不履行なので、購入契約者に対して手付金の2倍の額を返却することで契約の解除を求めた。ところが、2カ月後の引っ越しを予定していた購入契約者たちの怒りは収まらない。その中にキー局のテレビ局員もいたようで、何度かニュースで取り上げられた。

 インタビューに答える購入契約者が「○○や××といった企業が名を連ねていたので安心して契約したのに、どういうことですか」と憤るシーンは記憶に新しい。

 ○○とか××は誰もが知っている不動産の大手企業。財閥系や金融系である。だが、実のところ、その2社は引っ越し不能となったマンションの売主ではなく、ただの販売代理だった。

 新築マンションというのは、売主が開発して販売会社が売るケースが多い。売主は土地を購入して設計会社に設計を依頼。ゼネコンに建設を発注する。販売代理はモデルルームに人員を派遣して営業活動を担当する。その違いは明白である。

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