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【オトナの社会科見学】昭和初期の渋谷駅前を精緻な模型で再現 「白根記念渋谷区郷土博物館・文学館」

 100年に1度レベルの大規模な再開発が進む東京・渋谷駅周辺。その歴史を振り返れるのが「白根記念渋谷区郷土博物館・文学館」だ。

 入り口近くの映像資料には1950年代に駅前を上り下りしたケーブルカーの写真もある。70年代の動画でハチ公前に噴水の出る池があった風景に当時を思い出す。

 見ものは昭和初期の写真をもとに再現した駅周辺模型。ハチ公銅像は駅構内ひさしの下にたたずみ、背景のビルの壁には「東横百貨店」の大文字。向かい側には今も同じ場所にある甘ぐり店の看板が見える。「地下鉄のりば三階」の表示は既に走っていた銀座線のもの。「終点でえす」と告げる声も聞こえる。

 施設を訪れた母子連れが、行きかう人々の姿を示す小さな紙の模型を「まだ和装の人多いねえ…」と見つめる。VRと異なり、動かぬ模型がかえって往時の姿を想像させる。

 10月8日までは「ハチ公と忠犬ハチ公像」と題した企画展示も開催中。その忠義ぶりが知れた後は、煎餅から浴衣まであまねく関連商品が発売されたそう。「ハチ公チョコレート」と「ハチ公クレヨン」は実物も見られる。(矢吹博志)

 ■「白根記念渋谷区郷土博物館・文学館」(東京都渋谷区東4の9の1、(電)03・3486・2791)一般100円、小・中学生50円、60歳以上無料。11~17時(入館は16時30分まで)。毎週月曜日(祝日の場合は翌日)・年末年始休館。

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