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【オトナの社会科見学】今こそ知りたい、引き揚げ体験者の苦難 「平和祈念展示資料館」

 「平和祈念展示資料館」は、先の大戦での、兵士、戦後強制抑留者および海外からの引き揚げ者の労苦について、次の世代に語り継ぐため、資料、映像などを集める。

 兵士関連では、昭和20(1945)年3月に4人の子供を持つ41歳の父親に届いたという臨時召集令状(赤紙)が目を引く。

 戦後の外地抑留では、戦争が終結したにもかかわらず、シベリアをはじめとする旧ソ連などの酷寒の地で、乏しい食糧と劣悪な生活環境の中で過酷な強制労働に従事させられた方々に関する資料をそろえる。そんな中でも楽しみを見つけ、お互い慰めあうために作ったのであろう、有り合わせの木片を削り草や赤チンで着色した小さな麻雀牌が展示されている。

 また、息をのむのは、旧満州から引き揚げる際に、亡くなった赤ん坊の布おむつを用いて、4歳の娘に着せようと作ったワンピース。布地に鳥や草花の模様があしらわれている。

 31日までは「夏休みイベント『いまこそ知りたい、戦争のこと』」を開催中。19日には引き揚げ体験者、土屋洸子さんによる「満州公主嶺 私の故郷」と題された語り部お話し会もある。(矢吹博志)

 ■「平和祈念展示資料館」(東京都新宿区西新宿2の6の1新宿住友ビル33階、(電)03・5323・8709)入館料無料 9時30分~17時30分(入館は17時まで) 毎週月曜日(祝日・振替休日の場合は翌日)休館

 ※8月中は26日のみ休み

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