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【株式フジ】限定的だった米中貿易摩擦の影響、市場では戻りを試す銘柄増加 「三菱ケミカルHD」「ラクスル」 (1/2ページ)

 米通商代表部(USTR)は米国時間7日、中国の知的財産侵害に対する制裁関税の第2弾を23日に発動すると発表しました。ただ、これに対するマーケットの反応は限定的でした。これまでは中国株(上海、香港市場)が下落し、それにつれ日本株にも売りが出てくるという構図でしたが、それは一服しています。相場はこの段階での「米中貿易摩擦」を織り込んだと考えてもいいのかもしれません。今後、とくに中国のマクロ経済指標に注目が集まりますが、「悪くなることはあっても、良くなることはない」と投資家が考えているのであれば、実際に悪い指標が示されたとしても、やはり影響は限定的ということになりそうです。

 加えて、米政府は「イラン核合意」から離脱後、イラン制裁を一部再発動していますが、これについても同様の見方ができるかもしれません。イラン政府からは米政府を激しく非難する声明が出ていますが、マーケットに目立った反応がなければ、投資家にとっては無風となります。

 この状況が続くことによって戻りを試す銘柄が増えることになるでしょう。先週の当欄でも「売られ過ぎたセクター(や銘柄)の出直りの動きが強まるのは不思議ではない」としていますが、その見方は変えずにいくことができるでしょう。「富士通(6702)や伊藤忠商事(8001)もこのところ堅調です」と言われると、「えっ!」と驚く方は多いでしょう。電機通信株や総合商社株はそれほど関心を持たれていなかったセクターです。それがソロリと値を戻してきているのが今です。これらはすべて「バリュー株(割安株)」と言われるものです。ここではもうひとつ化学株から「三菱ケミカルホールディングス(4188)」にも注目しておきたいと思います。

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