記事詳細

【新・兜町INSIDE】株式市場“8月の怪” 8年連続で海外勢が売り越し

 8月に入った東京株式市場では海外投資家の売りが警戒されている。2010年から昨年までの8年連続で、8月は海外勢が売り越しているためだ。

 昨年8月は北朝鮮のミサイル問題が投資家心理を揺さぶり、海外勢は7345億円の大幅売り越しだった。海外勢は11年と15年に1兆円を超える大幅売り越しに傾き、株価下落の悪役となっている。11年は東日本大震災後の景気悪化が、15年は中国・上海市場の株価暴落が、それぞれマイナス要因だった。海外投資家は確かに真夏になると日本株を売ってくるのだが、特定の理由があるわけではないようだ。

 市場関係者が話すもっともらしい理由は、四半期決算。7月下旬から8月中旬にかけて4~6月期業績が開示されるが、日本の企業経営者は概して慎重なため、第1四半期が好調でも期初に公表した保守的な業績予想は据え置きが大半。このため、業績上振れを期待していた海外勢が失望売りを出すというわけだ。企業業績は好調なだけに、海外勢が買い場を提供してくれるかもしれない。

 【2018年8月1日発行紙面から】