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【介護離職に備えよ】自立型ホームで見た良好な親子の秘訣「子を信じて一歩引く」 (1/2ページ)

 「有料老人ホーム」というと、介護が必要になった高齢者が入るというイメージが強いが、元気なうちから入居して、介護が必要になったら介護居室に移り最期まで暮らすことができる「入居時自立型」のホームもある。このことはすでに述べた。

 今回は、この入居時自立型ホームの草分けである社会福祉法人のホームについて紹介しよう。このホームは「高齢者にとって楽しく生きがいのある安心した生活の場が必要」という創設者の考えのもと、1973(昭和48)年に静岡県に第1号を開設。現在、全国7カ所に展開している。同法人の医療と介護の連携実績は80年と長く、さまざまな老人ホームの運営会社がそのノウハウを学ぶために見学に来ているという。

 筆者も、同法人の千葉県浦安市のホームを見学したことがある。東京駅から電車で1時間で、「都心型」と言われるタイプだ。ロビーに入るとカラオケルームから歌声が流れ、健康体操をする親世代の姿も見えた。その瞬間、老人ホームのイメージがガラッと変わったのを覚えている。

 入居して半年のAさんは毎日2時間ほど散歩するのが日課で、「近くの公民館で詩吟も始めた」と生活を楽しんでいる様子だった。近隣の市から住み替えたBさんは、自宅にいたころと変わらない友人関係を維持できていることに満足していた。

 老人ホームというと、一日中、建物内で過ごすイメージを持つ人も多いが、自立型の場合は自由に外出して趣味や友人関係を続けることができる。そのため、立地はもちろん、交通の便がよいことも大切なポイントになる。

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