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【ぴいぷる】AI時代に活路開く『知の宣教師』 経済学者・野口悠紀雄氏「今でも世の中は“邪教”に満ちている」 (1/3ページ)

 ベストセラー『「超」整理法』(中公新書)で知られる経済学者が、新たな著書を出した。タイトルは『「超」独学法』(角川新書)。AI(人工知能)の普及が進む現代社会で勉強の必要性を説き、そのノウハウを披露している。

 「『鏡の国のアリス』で、赤の女王は『同じ場所に留まるためには一生懸命走り続けなければいけない』と言うんです。今の社会はまさにそうなってきています。世の中が急速に変わってきているから、同じところに留まるためにも一生懸命走らなければいけない。ましてや、人より前に出たいと思えば猛烈に走らないといけない。勉強の必要性というのが非常に高まっています」

 AIのほか、仮想通貨にも使われる分散型台帳技術「ブロックチェーン」が台頭し、人間から職を奪ってしまうとの懸念もある。

 そんな時代だからこそ、「コンピューターによって置き換えることのできない仕事、逆に価値が上がる仕事が何かということを見つけ出すことが非常に重要です。それを見つけるには勉強するしかなく、その場合の勉強としては独学が最も効率的です」と強調する。

 独学の有効性を説くのは、自ら実践してきた実績があるからだ。

 中学生のときに顕微鏡、望遠鏡を自作。その後、東京大学工学部に進んだが、経済学を活用する仕事に就きたいと考え、経済学を自分で勉強して経済職の公務員試験に合格した。

 勉強というと、若い世代が向いていると思いがちだが、年を取ることの優位性を強調する。

 「年代を重ねるほど勉強した蓄積が多くなるわけですから、いろんなことを考えられる。だから有利なんです。年を取って勉強の蓄積量が多い人ほど、たくさんのアウトプットができるというのは、ある意味当然なんです」

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