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【図解で分かる「決算書」の仕組み】任天堂、スイッチ爆発的ヒットで利益拡大がすごい! 話題のラボで更なる成長も期待

 本日は、任天堂をピックアップする。ニンテンドースイッチやニンテンドーラボなど話題の商品を次々投入している同社であるが、直近の実態はどのようになっているのか。2018年3月の決算書から読み解いてみよう。

 まず、貸借対照表=〔1〕=を見てみよう。資産に対する純資産の割合は80%以上あり、安全性の面では懸念はない。過去の利益の蓄積である利益剰余金が多額にあるため純資産に厚みがあり、かつ、現預金を潤沢保有しているため、財務体質は非常に健全と言える。

 次に、損益計算書=〔2〕=を見てみよう。営業利益率が16・8%、最終利益率も13・2%と、非常に収益力が高い。前の期と比べると売上高は約2倍、営業利益は約6倍にまで急拡大した。昨年3月に発売されたニンテンドースイッチと、そのソフトの販売が通期で寄与したことが大きい。世界中で爆発的なヒットの結果が損益計算書に如実に表れている。

 最後にキャッシュ・フロー計算書=〔3〕=を見てみよう。本業でのキャッシュの稼ぎを示す営業C/Fは、前の期から8倍近くも増加した。これにより、もともと潤沢だったキャッシュがさらに潤沢になった。

 ニンテンドーラボは今年4月に発売されたため、この決算には織り込まれていない。ラボがヒットすれば更なる成長も期待できる。

 ■川口宏之(かわぐち・ひろゆき) 公認会計士、早稲田大大学院非常勤講師。1975年、栃木県出身。専修大経営学部卒。図を多用した会計に関するセミナーは会計の素人にも分かりやすいと評判。著書に『決算書を読む技術』(かんき出版)。

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