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【経済快説】トランプ氏は市場手玉にとる“プロレスラー” 物事の進め方と発言、極めて「プロレス的」 (1/2ページ)

 米国のドナルド・トランプ大統領と北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長の会談が行われた。会談から発生する情報をめぐって、株式市場や外国為替市場は大きく影響を受けることが予想される。

 もちろん、情報自体の経済的な意味を分析することや、情報に対する他の市場参加者の反応を推測することは重要だが、この際に頭の中に入れておきたい仮説を一つ紹介する。それは、トランプ氏の物事の進め方と発言が、極めて「プロレス的」だということだ。かつてプロレスと関わったことがあるせいか、彼は自らの政治活動をプロレスの興行のように考えているように思われる。

 プロレスは、一試合の中にも、試合の連続の中にも「ストーリー」があるショーだ。ある試合で、ベビーフェース(善玉)がヒール(悪役)に勝つ場合、先にヒールに活躍させて観衆をハラハラさせてからベビーフェースがヒールを仕留めるのが普通の展開だ。少なくとも優位な実力を持っている側には事前のシナリオが存在するショーなのだ。

 一つの機微は、観客にとってポジティブな結果を印象づけるためには、事前にネガティブな心配をさせることが効果的だという演出のパターンだ。

 今回の金正恩氏との会談では、一時、会談の延期を打ち出して世界を心配させたが、興行的な文脈で考えると、会談自体の価値を高める上で効果的な普通の演出に過ぎない。

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