記事詳細

【zak女の雄叫び】《zak女の雄叫び お題は「山」》マウンティングしたがる企業広報 率直な意見はありがたいが… (1/2ページ)

 これまでさまざまな企業を取材してきた。“表玄関”で企業取材の窓口となるのは広報担当者だ。テレビCMの発表会など華やかな仕事を行う宣伝チームとは異なり、報道担当チームのみなさんの元にはたとえ夜中や早朝であっても、休日であっても、経済記者からの問い合わせや相談が舞い込む。

 経済記者が共通して狙うネタはトップ交代や買収・出資案件、収益目標の修正、新商品・サービスなどだ。上場企業であればいずれも株価を左右する話題だ。非上場企業にとっても見出し次第で企業ブランドは変わりかねない。

 それだけに広報担当者のみなさんは必死だ。少しでも会社のイメージを上げようと、新商品に搭載した世界で初めての機能を素人の記者にも分かりやすく説明したり、買収で期待される効果を強調したりする。

 この数年はSNSで一気に拡散する傾向が強まり、有名企業の評判ががた落ちすることも少なくない。記者と接する広報担当者の任務は一段と重要性を増している。

 多くの広報担当者のみなさんに誠実に対応していただいているが、まれに首をかしげるケースに出くわすこともある。最も解せないのは、競合する企業の悪口を言う広報担当者だ。

 「A社は成果を強調してるようだけど、本当はそこまで成果は出てないらしいですよ」

 「利益目標が達成できなくて、B社の営業現場は大変なことになってるらしいですよ」

 「C社はまた問題起こすんじゃないですか」

 銀行や保険などの金融業界を担当していたころは、こんなささやきを何度も耳にした。決算発表の時など、表に出てくる社名の順をやたらと気にする広報担当者も多い。これらの言動は、競合企業よりも優位に立とうとする点で、一種の「マウンティング」と言えるだろう。

 だいぶ前の話になるが、航空業界を担当していたときも似たような経験があった。当時は日本航空が経営危機に陥り、他社の広報担当者には日航のダメなところを盛んに吹聴する人もいた。

zakzakの最新情報を受け取ろう