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【榊淳司 マンション業界の秘密】階数ヒエラルキー、エレベーター待ちのイライラも…なぜ「タワマン」が売れるのか (2/2ページ)

 さらに言えば、10年前ならそれこそタワマンへの礼賛一色だったメディアの論調が、最近では微妙に変わってきた。階数ヒエラルキーやエレベーター待ちのイライラ感、健康への影響などもよく取り上げられている。

 それでも世の中のタワマン好きはまだまだ多数派だろう。日本人は総じて高いところに住みたがる。

 望みは薄いが、仮に価格が少し下落して、年収数百万円でも手が届くようになれば、またブームがやってくる可能性はある。

 湾岸エリアのタワマンなどに住む層は、大学などで上京して以降、定住しているケースが多く、ITや不動産など高収入を得られる企業に職を得ている傾向が高い。ニューカマーのプチ成功者とも言える。

 湾岸エリアや地方都市のタワマンには、「ステータスの確認」という共通の需要モチベーションが存在する。そういう動機による需要がある限り、タワマンはまだ売れる。

 ■榊淳司(さかき・あつし) 住宅ジャーナリスト。同志社大法学部および慶応大文学部卒。不動産の広告・販売戦略立案の現場に20年以上携わる(www.sakakiatsushi.com)。著書に「マンションは日本人を幸せにするか」(集英社新書)など多数。

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