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【オトナの社会科見学】“開かずの橋”の貴重な資料「かちどき 橋の資料館」

 1960年代前半、筆者の幼少時、絵本で初めて見た「勝鬨(かちどき)橋」。ハの字型に開き、下を船が通る描写に胸がどきどきした。都電がその上を走ると聞き、接合部はどうなるかと不思議に思った。開閉を見たかったがいつか開かずの橋となってしまっていた。

 「かちどき 橋の資料館」は、橋を開閉するため使用した変電所を改修し、同橋をはじめ、隅田川の橋の貴重な資料や関連情報を展示・公開している。

 勝鬨橋は戦前、東京・晴海と豊洲地区で開催が予定されていた万国博覧会へのメーンゲートとして、当時の最先端技術の粋を集め建造された。万博は戦争激化で中止となったが、橋は40年に完成。開通当時、跳開橋としては東洋一の規模を誇り、船を通すために1日5回、各20分程度開いた。船の往来の減少により61年には1日1回になり、最後の開閉は70年だった。

 橋が完成した頃の映像も館内で見られる。橋の中央部分が開く構造で、開閉の際は、都電のレールロックが外れ、橋桁が上がり、下を高いマストの船が通る動画は貴重。 (矢吹博志)

 ■「かちどき 橋の資料館」(東京都中央区築地6丁目地先 築地市場勝どき門横、(電)03・3543・5672)開館は毎週火曜・木曜・金曜・土曜日 9時30分~16時30分(12月1日~2月28日は9~16時) 入館料無料 12月29日~1月3日は休館

 

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