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【トラトラ株】新年度で上値は重いが底堅い動き 決済事業で新展開「マネーフォワード」 ドローン関連「モバイルクリエイト」 子会社寄与で高成長・好業績「SOU」

 中国の習近平国家主席が10日の講演で自動車関税の引き下げや、自動車製造や証券・保険で外資の過半出資を認めたり、知財保護を強化したりする方針を表明した。このため、それまで市場が警戒していた米中貿易摩擦の激化懸念が大幅に後退した。しかし、今度は、シリアのアサド政権による化学兵器使用疑惑を受け、トランプ米大統領が軍事行動を強く示唆すると同時に、アサド政権を支援しているロシアも批判し、シリア情勢・米露関係が緊迫している。この地政学的リスクの高まりを受け、投資家はリスクオンになれない状況が続いている。ただし、新年度入りで、国内外の機関投資家の買いが入っているため、相場全体としては、上値は重いものの、底堅い動きが続いている。

 まず、マネーフォワード(3994)は、10日、連結子会社MF KESSAI株式会社とSHIFT(3697)の業務提携を発表した。これが注目ポイント。両社の知見を掛け合わせた「SHTFT KESSAI」を開始する。「SHTFT KESSAI」は、ソフトウエア開発事業者向けの債権買取による早期入金サービス。また、同社は、株式会社みずほ銀行顧客紹介に関する提携契約を締結した。これにより、みずほ銀行は、法人顧客向けにクラウド型経費精算ソフト「MFクラウド経費」を紹介し、両社で『MFクラウド経費』の普及を促進する。

 次に、モバイルクリエイト(3669)は、国の未来投資戦略2017では、18年にドローンによる荷物配送を山間部で実施し、20年代には都市でも本格化させるとしているため、ドローン関連の小型材料株として注目する。ちなみに、大分県佐伯市宇目の山間部におけるドローン宅配の実用化に向けた実証実験の委託先として、18年3月9日に同社子会社であるciDrone株式会社が製造したドローンにて実証実験を実施した。

 そして、SOU(9270)は高成長・好業績が注目ポイント。18年8月期通期連結業績は、売上高は297・32億円(前期比31・1%増)、営業利益は16・93億円(同64・4%増)の見通し。主たる増収要因は、17年8月期中に子会社化した株式会社古美術八光堂の通年寄与、香港オークションの開催数の増加、および商品仕入の増加。ちなみに、現在は、貴金属、時計、地金、宝石およびブランド品が主な取扱商材となっており、その他、骨董(こっとう)・美術品や食器類などへ多様化させることにより、特定の商品に依存しない安定した営業体制を構築している。また、今後のさらなる収益拡大に向け、取扱商品のジャンル拡大を目指しているという。(株式会社カブ知恵 代表取締役・藤井英敏)

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