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【AI時代の発想術】販売&生産方法、セオリーも激変する新時代の資本主義 (1/2ページ)

 AI(人工知能)による新時代の「経済」を考えてみよう。商売の根元は人間の欲であり、安く買って高く売ることでもうけることが経済である。経済の歴史は常に弱肉強食で、手を替え品を替えて生存競争を戦い抜き、戦略的破壊を繰り返しながら収益をあげる仕組みが考え出されてきた。

 かつて東インド会社は、地球の裏側から香辛料を低額で仕入れて巨万の富を築いた。インターネットが普及すると、アマゾンやイーベイ、バイドゥなどのネットビジネス企業が船も商品も人員も持たず、買う人と売る人が集まる場を無料で提供して巨万の富を築いた。

 その結果、ネットビジネスで成功した世界の大富豪は、わずか10人で低所得層35億人分の報酬を得ている。見方を変えると、ネットを使えば1人で3億5000万人分の働きができるということだ。

 その止まることを知らない欲は、AIでさらに加速する。超高速で処理されたビッグデータを駆使し、企業間や国家間で情報戦が展開するだろう。

 すでにAIは、金融ビジネスの世界で人間の追従を許さないほどの収益を上げている。従来の金融ビジネスは、AIが食い荒らしたあとの“おこぼれ”をあさっているだけの状態だ。

 AI活躍の場は金融業に限らない。AIは取引における中間業者への無駄なマージンなどを解析し、その構造をイラストで“見える化”してしまうことも簡単にこなす。以前なら、無駄一掃のための一大プロジェクトとして全社を挙げて行っていたことが、手元のAI搭載スマホ1台でできるようになるのだ。

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