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【オトナの社会科見学】夫妻が長年住んだ茅葺きの旧家「旧白洲邸武相荘」

 第二次世界大戦後、連合国軍占領下で吉田茂の側近として司令部と渡り合ったことでも有名な白洲次郎。1943年、日本の敗戦と食糧危機を見越して妻で随筆家の正子とともに移り、一家で60年近く住んだのが、東京都町田市にある「武相荘(ぶあいそう)」だ。現在はミュージアムとして公開する。

 小田急線鶴川駅から徒歩十数分だが、鶴川街道から左に曲がる角に、小さな看板があるのみ。ユニクロのすぐ先の路地を左に入ると覚えておきたい。見事なかやぶきの屋根が目立つ。

 展示資料の見ものは、吉田首相がサンフランシスコ講和条約受託時に行った演説の巻紙原稿。当初、英語で書かれ、「占領がよかった。感謝感激」という内容だった。それを、次郎が講和会議は相手方と同等の立場のはずと激怒し、急きょ和文に書き直させたという。一方、締結後、羽田空港に帰り着いた際の写真も飾られる。出迎えの中心でにこやかな首相と対照的に、次郎は輪から距離を取り、米兵と立ち話をしている。

 隣接のカフェには、彼が乗り回したのと同型の洒脱なツーリングカーもある。(矢吹博志)

 ■「旧白洲邸武相荘」(東京都町田市能ヶ谷7の3の2、(電)042・735・5732)10~17時(入館は16時30分まで、レストラン&カフェは11~20時30分) ミュージアムエリア入場料は1050円 月曜日定休(祝日・振り替え休日は開館)、夏季・冬季休館あり

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