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【図解で分かる「決算書」の仕組み】「エフオン」バイオマス発電が高稼働率維持 FIT制度終了後の対応に注目

 本日は、バイオマス発電事業などを手掛けるエフオンをピックアップする。固定価格買取制度(FIT)が2012年に導入され、成長著しい再生可能エネルギー市場であるが、FIT導入前からこの領域を手がける同社の実態は現在、どうなっているのか。17年12月期(中間期)の決算書から読み解いてみよう。

 まず、貸借対照表=〔1〕=を見てみよう。資産に対する純資産の割合が40%以上ある。安全性については特段の懸念はない。

 次に、損益計算書=〔2〕=を見てみよう。営業利益率27・9%、最終利益率22・7%と、収益力は抜群である。前年同期比でも、売り上げ・利益ともに2桁台の成長率である。主力のバイオマス発電事業において、高稼働率を維持し業績を牽引(けんいん)した。

 最後に、キャッシュ・フロー計算書=〔3〕=を見てみよう。本業でのキャッシュの稼ぎを表す営業C/Fも、前年同期からさらに増加している。多額の銀行借入を行ったため、財務C/Fも大きくプラスとなっている。一方、投資C/Fは大幅なマイナスとなっている。投資のほとんどが有形固定資産の取得による支出であるため、本業で稼いだキャッシュと外部から調達したキャッシュを使って、将来に向けて積極的に投資を行う攻めの経営姿勢が伺える。

 懸念はFIT制度が終了した後どうするかということ。同社はどのような対応をするのか、注目したい。

 ■川口宏之(かわぐち・ひろゆき) 公認会計士、早稲田大大学院非常勤講師。1975年、栃木県出身。専修大経営学部卒。図を多用した会計に関するセミナーは会計の素人にも分かりやすいと評判。著書に『決算書を読む技術』(かんき出版)。

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