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【新・兜町INSIDE】上場企業の大量自社株買い、「上値は買わない」など条件も

 日経平均株価が2日までの3営業日続落した際、上場企業が大量の自社株買いに動いたようだ。買った自社株は消却されるケースが多く、1株当たり利益の上昇要因として株価を下支えしそうだ。

 東証集計では、米国発の株価急落に巻き込まれた2月第1~3週は、事業法人が3856億円の大幅買い越しだった。買いの大半が自社株取得だったとみられる。

 1月に日経平均が2万4000円台へ急上昇し、株価の割高感が指摘された局面では、自社株買いは少なかった。しかし、3月期末を前に株価が下げたことで、駆け込み的な自社株購入枠の消化が始まったとみられる。

 ただ、実際の自社株購入では、「上値は絶対に買わない」「売買高の増加が分からないように分散して買う」「金融法人などの大口売りが出れば、市場外取引で引き取る」などの手法が採られるという。「自社株買いで短期的に株価が変動することを避けたい企業が多いためだ」(大手証券)という。自社株買いは資金規模が大きいが、短期的な効果は株安の歯止め程度にとどまるようだ。

 【2018年3月5日発行紙面から】

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