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【新・兜町INSIDE】次期日銀副総裁の寄稿が話題 「早くやったがゆえに間違えるということさえある」

 金融緩和の出口について日銀の説明不足が指摘されるが、実は「かなり詳しく述べている」。20日付で日銀副総裁に昇格予定の雨宮正佳日銀理事の寄稿が金融関係者の間で話題になっている。

 雨宮氏が昨年暮れ、日本証券アナリスト協会で講演した内容の要旨が専門誌「証券アナリストジャーナル」最新号に掲載された。全15ページもの分量で、マイナス金利や金融緩和からの「出口」について説明している。雨宮氏はここ二十数年来、日銀の金融政策立案を実務畑から支えてきた人物だ。このため、雨宮氏の見解は日銀の公式見解でもある。

 量的緩和政策の後始末については国会で言及済みとの認識を示し、「早くやったがゆえに間違えるということさえある」と拙速を否定した。日銀が一時的に赤字になることは認めながらも、「支払い手段を自分で発行するので、中央銀行は資金繰り倒産することはない」と強調。赤字や累損で「通貨価値に対する信認が崩れるとか、金融政策ができなくなるということはない」と指摘し、不安の解消に力を込めている。

 【2018年3月2日発行紙面から】

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