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【新・兜町INSIDE】米の財政問題が市場に波乱、円高・ドル安&株価下落の火ダネ?

 米連邦政府の財政問題が3月にかけて市場の波乱要因になりそうだ。米議会内の調整が難航すればトランプ大統領の信任も揺らぎ、円高・ドル安と株価下落の火ダネになりかねない。

 米議会予算局の見通しでは、3月前半に米政府の資金繰りがショートする。このため、政府債務上限の引き上げで共和、民主両党が合意しなければならないが、両党の溝は深く、早くも財源枯渇による政府機関の一部停止が予想されている。

 資金難を受けて米財務省は2月以降、国債発行額を増やす方針だ。しかし、タイミング悪く、米国は金融緩和の後始末中。連邦準備制度理事会(FRB)は国債を大量購入してくれず、国債発行額が増えて需給が緩めば、国債は値下がりし、金利が上昇してしまう。

 米長期金利は2%台後半にあり、3%乗せが視野に入る。金利が上がれば、株式の投資妙味は薄れ、株売りにつながりやすい。

 国内企業の決算は絶好調で、株価の先行きについては楽観論が支配的だ。しかし、強気一辺倒の時ほど暴落しやすいものだ。

 【2018年2月5日発行紙面から】

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