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【榊淳司 マンション業界の秘密】不動産市場のピークまだ? 最高値で取引成立の不気味さ 採算合わないが… (1/2ページ)

 相場の格言に「もうはまだなり、まだはもうなり」というのがある。「もうそろそろ上昇局面は終わった」と思っていてもまだ終わっていなかったとか、「まだまだ続くだろう」と読んでいたら、実はその時にはもう終わっている、ということを言う。

 2017年、私は都心の不動産市場がピークアウトしていると見ていた。しかし、「もうはまだ」だったかもしれない。今年に入り、身近なところで素っ高値(最高値)な取引をいくつか見てしまった。いずれもマンションもしくはホテル用の事業用地だ。

 私からすると、「そんな高値で買って採算合うのですか」と言いたい高値取引だった。

 東京の都心では、まだまだバブルと言っていい状態が続いているようだ。もはや、事業採算面でも需給関係でも説明できない高値まで、土地の値段が高騰している。

 一方、一般消費者が主要なプレーヤーである中古マンション市場はいたって低調だと言わざるを得ない。私も及ばずながらいくつかの中古マンションの売却をお手伝いしているが、動きはかなり鈍い。実需は相当弱っていると思われる。

 私は1990年代の初頭に終焉した平成の大バブルと、2008年のリーマン・ショックで崩壊した不動産ミニバブルの両方を見てきた。それに比べて、今回の局地バブルは分かりにくい。

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