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【榊淳司 マンション業界の秘密】2018年は「市場データ」開放元年か ネットに評価額提示、中古取引が身近に (1/2ページ)

 中古マンション市場においては、仲介業者と一般消費者(以下、エンド)の間に存在する「情報の非対称性」が大きいと言われてきた。

 簡単に言うと、仲介業者はレインズ(不動産流通標準情報システム)のデータを見られるが、エンドはそれができない。レインズには、現在売り出し中のほとんどの物件が登録されているので、市場の実情が把握できる。さらには過去の成約実績も見ることができるから、おおよその相場観がつかめる。

 仲介業者はレインズを見ることによって、エンドよりも情報面で優位に立てる、というワケだ。

 しかし、状況は徐々に変わりつつある。現在、ネット上には全国に約630万戸あると言われる中古マンションをすべて網羅するようなサイトが出現しつつある。そういったサイトには、そのマンションを評価する指標が出ていたり、住戸別の評価額まで示しているケースもある。

 例えば「マンションレビュー」というサイトでは、物件別の「偏差値」を表示している。自分の所有しているマンションの偏差値が分かるとなると、それは見てみたくもなるだろう。

 こういったサイトを利用すると、仲介業者が見ているレインズと同等か、それ以上の情報を得ることさえできる。これまでに存在した「情報の非対称性」は、どんどん縮小しているのだ。

 そもそも、レインズの情報をエンドに開放しないという現行制度の意味が分からない。ただ、仲介業者の優位性を守っていることでしかない。

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