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【榊淳司 マンション業界の秘密】マンションの廃墟化は法改正で防げる 相続の分離放棄などちょっとした発想の転換が必要 (1/2ページ)

 マンションの老朽化をテーマにした勉強会で講演をさせていただいた。内容は「マンションの廃虚化を一気に解決する方法」。それを要約してみたい。

 鉄筋コンクリート造のマンションは日々老朽化する。そして、この国の老朽マンションは決して減ることはない。増える一方だ。

 築40年を超える物件では老朽化が目立ってくる。しかし、老朽化した物件が廃虚になる原因は建物の劣化ではない。建物は適切なメンテナンスを施せば100年程度は使用に耐えられるとみられている。

 首都圏で廃虚化した分譲マンションの例はまだほとんどないはずだ。資産価値がある限り区分所有者がお金を出して建物を保全しようとするためで、具体的に言えば、管理費や修繕積立金がきちんと払われているマンションは廃虚化しない。

 しかし、区分所有者が管理費等を滞納しだして、その割合が総戸数の半分近くになると、その物件は廃虚化の危機を迎える。今後、そういうマンションは急増しそうだ。

 ただ、各住戸の資産価値が500万円以上あれば、弁護士に依頼して競売や公売にかけて未収の管理費を回収することが可能だ。現に、そういうケースはある。

 しかし、競売にかけても200万円程度しか回収できないようなマンションだと、現行法の範囲では打つ手がなくなる。

 私の考えは、民法や区分所有法を大幅改正して資産価値500万円未満のマンションを廃虚化の道から救うというもの。

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