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【サラリーマンサバイバル術】不払い残業と同じでは? 毎日終電ギリギリで土日出社なのに上司「残業代込み」って… (1/2ページ)

 【Q】 上司の命令で毎日終電ギリギリまで働いて、それでも仕事が片付かず土日も出社。その分の残業代がつくかと思いきや、「うちの給料は、残業代込みだから」と上司に言われてしまいました。これって不払い残業と同じではないですか?(20代・男性)

 【A】 一定額の割増賃金を、あらかじめ基本給に組み込んで支給したり、実際の時間外・深夜・休日労働の有無や残業時間数にかかわらず、前もって基本給とは別に固定額を支払ったりするのは「固定残業代」と呼ばれています。後者の場合、実際の残業時間がみなし時間よりも少なくても、使用者は固定額の残業代を支払う必要があります。質問のケースは、「残業代の不払い」に当たる可能性があります。

 使用者の中には、法律を正しく理解しないまま、人件費抑制や支払事務の負担軽減から固定残業代制度を導入しているケースがあります。そのため、固定残業代分を超えて残業したとしても、本来支払われるべき超過分の残業代を支払わないといった悪質なトラブルがみられます。

 労働基準法第37条では、「時間外、休日及び深夜の割増賃金」の支払義務と計算方法を規定しています。本来、労働基準法上の時間外労働や休日労働に対しては、割増賃金を支払わなければなりません。

 これまでの裁判例を見てみると、固定残業代制度は、(1)基本給(通常の労働時間の賃金に当たる部分)と、残業代に相当する部分(時間外労働などの割増賃金に当たる部分)とが明確に区別され合意されている(2)固定残業代に対応する残業時間が明示されている(3)実際の残業時間で計算された残業代が固定残業代の金額を超えた場合は、別途その差額が支払われている(4)前述(1)~(3)の事柄が就業規則や契約書に明記されている-といった法律の趣旨に沿った一定の要件を満たす限りにおいて、正しい運用とされます。

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