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東芝に何が残るのか パソコン、テレビ、野球、ラグビーなどを聖域なき見直し

 経営危機で主力の半導体事業の売却を進めている東芝。すでに国民的アニメ番組「サザエさん」のスポンサー降板を検討しているが、ほかにもパソコンやテレビ事業からの撤退を視野に入れ、野球やラグビーなど企業スポーツの運営も聖域なく見直す方針だ。東芝に何が残るのか。

 東芝はノートパソコンを世界で初めて発売したことで知られ、「ダイナブック」ブランドを展開する。テレビにも歴史があり、現行の「レグザ」にも一定のファンがいるが、両事業とも営業赤字だ。すでに白物家電は中国企業に売却しており、パソコンとテレビも撤退すれば、一般消費者向けの事業はほぼ消滅する。

 企業スポーツも例外なく経費削減の対象とする。東芝の野球部は都市対抗野球大会で7度の優勝を誇り、プロ野球に入った選手も多い。ラグビー部も日本代表のリーチマイケル主将が所属する屈指の強豪だ。東芝が両チームの運営を見直すことになれば、影響は大きい。バスケットボール男子のBリーグの強豪チームも傘下に持つ。

 ただ、野球とラグビーの部員は外国人選手などを除き多くが社員で、社業にも従事している。東芝幹部は「スポーツは福利厚生で始めたもので、宣伝とは違う」と大幅な見直しにはハードルがあるとの見方を示す。

 東芝の9月中間連結決算は、営業利益が前年同期比約2・5倍の2317億円と、中間期としては28年ぶりに過去最高を更新したが、稼ぎ頭となったのは売却が決まっている半導体事業だ。

 今後は社会インフラやエネルギー事業が軸となり、一般消費者と遠い存在になりそうだ。

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