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【こんな時代のヒット力】宅配便で「都市鉱山」回収、自治体との連携に着目 リネットジャパンのあんしん宅配回収 (1/2ページ)

 「都市鉱山」という言葉をご存じだろうか。日本で使用済みとなる小型家電は年間65万トン。この中に28万トンの有用な金属が含まれるといわれる。

 パソコンには金、銀、銅の他、ネオジム、タンタルなどレアメタル(希少な非鉄金属)が含まれ、ハイテク産業には欠かせない素材だ。金属の種類によっては世界的な鉱山にも匹敵する量だが、これらはほとんど回収されず埋め立てられている。

 この現状をビジネスチャンスと捉えて急成長中の企業がリネットジャパングループ(愛知県大府市)だ。同社は2000年、宅配便を利用した古本の買い取りサービス業として、設立された。

 リサイクル事業の発想は、利用者からの声。「不要品には古本などリユースされる有価物と廃棄物があり、廃棄物の処理もできないかという相談が多かった」(執行役員、中村俊夫氏)。

 10年当時、尖閣諸島近海での漁船衝突の報復で、中国がレアアース(希土類。レアメタルの内、ネオジムなど17元素)の輸出を制限していた。「家電製品に眠っている希少資源を、今のビジネスモデルを使いリサイクルできないか」(同)と考えたという。

 都市鉱山の活用は、13年、アベノミクス第3の矢「日本再興戦略」の一環として、小型家電リサイクル法が施行されたのがきっかけ。同社は、宅配便を活用した回収で唯一の許認可を取得した。

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