記事詳細

【オトナの社会科見学】遊郭に赤線、歓楽街…吉原にある専門書店「カストリ書房」 卓にスケベ椅子も

 東京メトロ浅草駅から北に歩き20分弱、ソープランドの多い吉原一角にあるのが「カストリ書房」。遊郭や赤線、歓楽街など関連書籍の専門書店だ。

 元IT企業に勤務した代表の渡辺豪氏が立ち上げた。彼は2011年、旅行先で見かけた遊郭だった建物にひかれ、撮影し始める。全国300カ所以上の元遊郭や赤線・青線地域を訪ね、版元の「カストリ出版」を立ち上げ、写真集「遊郭 紅燈の街区」も出版。同書には、数年前まであり、今は面影もない新宿駅南口そば旧旭町の旅館街や横浜黄金町線路下地区も記録に残す。

 その後オープンしたのがこの書店スペース。自社で復刻刊行した1950年代の夜の街の案内書「全国女性街ガイド」から、小沢昭一氏による昭和の日々の性の現場の記録「小沢大写真館」、小林亜星氏の赤線街エッセー「あざみ白書」など懐かしい書籍も販売する。

 奥の資料室では、「夫婦生活」など性生活を扱う雑誌や、遊郭の関連者から寄付された昔の赤線地区の写真も閲覧可能(別途3時間864円)。

 資料室の卓は足部分に既視感があり、しばらくして「スケベ椅子」が使われているのに気づく。渡辺氏は「今後は、各地域でわずかに残る遊郭の建物を買い取り、文化遺産として見てもらう計画もあります」という。(矢吹博志)

 ■「カストリ書房」(東京都台東区千束4の39の3)11~18時 月曜日定休(祝日の場合は営業)

zakzakの最新情報をSNSで受け取ろう