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【新・兜町INSIDE】広報活動は自社ニュース資料配布だけ? 上場企業の信用問題…トラブル多発

 東京証券取引所の地下1階には記者クラブがあり、数多くの上場企業が業績や経営に関する資料を配布している。問い合わせに即応できるように広報担当者が足を運ぶ企業が多い一方、遠隔地の企業を中心に、証券会社や代行業者に丸投げするケースも少なくない。

 3日午後、北海道に本社を置く大手薬局チェーンの発表資料が記者クラブで配られた。子会社が都内のドラッグストア3店舗を譲り受けることになったというシンプルな内容だった。新聞社やテレビ局など報道機関の専用ボックスに資料投函(とうかん)を終えるまでは良かったのだが、その後、記者クラブ内に注意喚起のアナウンスをする際、配布担当者は資料の表題の漢字が読めなかったのか、マイクの前で言葉に詰まってしまった。

 この種のトラブルは多く、他にも発表文の配布に来た人物が資料冒頭に記載された社長の名前を読めなかったこともある。広報活動は会社の顔。チラシを配るポスティング業者に委託する感覚で、自社のニュースを「紙をまいて終わり」で済ませては、上場企業の信用にかかわりそうなものだが。

 【2017年10月6日発行紙面から】

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