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【新・兜町INSIDE】値下げ合戦の舞台は外国株に 楽天証券が米国株手数料を大幅値下げ

 楽天証券が25日から、米国株の売買手数料を主要ネット証券で最低水準に引き下げる。日本株の手数料の値下げ合戦は限界に達しており、競争の場は外国株に移りそうだ。

 米国株は日本時間の午後11時半(夏季は10時半)から取引が始まる。多くのサラリーマンの勤務時間と取引時間が重なる日本株と違い、自宅で取引できるため、人気が高まっている。

 楽天は1000株まで25ドル(約2750円)、1000株超過分は1株で2セント(約2・2円)を追加する料金体系だったが、今後は株数がいくら増えても20ドルを上限とする。他のネット証券は「大口投資家の獲得を狙った料金体系で、ネット証券業界全体として追随せざるを得ない」と、楽天への顧客流出を警戒する。

 ネット証券の収益構造は、国内株仲介の赤字を信用取引の顧客への融資利息で埋めている状態。某ネット証券社長が「共食い状態」と表現するほど厳しい値下げが続いている。こうした中でも米国株手数料は比較的高い水準を保っていたが、いよいよ価格破壊の波に洗われることになりそうだ。

 【2017年9月4日発行紙面から】

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