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トヨタの危険な事業拡大 力入れる燃料電池車、障害は価格と水素ステーションの少なさ (1/2ページ)

 電気自動車(EV)の普及台数は、2016年度末時点で10万台前後に達したという。同じく電気で動くプラグインハイブリッド車(PHV)を含めると累計で約20万台が販売されている。充電時間が短縮できる急速充電器も設置される予定で、普及は加速する見通しだという。

 PHVは、環境への配慮もあって、今後20年ぐらいの間に中国、欧州、北米を中心にどんどん伸びて主流になってくるだろう。

 一方、トヨタ自動車はハイブリッド車やPHVなどの開発と同時に、「ミライ」などの燃料電池車(FCV)にも力を入れている。だが、トヨタは事業の幅を広げ過ぎているのではないか。

 FCVは、水素と酸素の化学反応によって発電した燃料電池でモーターを回す仕組みだ。従来の自動車がガソリンスタンドで燃料を補給するように、FCVは水素ステーションで燃料となる水素を補給する。

 トヨタは3年後の東京五輪・パラリンピックまでに燃料電池のバスを走らせ、水素ステーションも日本中に建てたいと考えている。「日本は未来のクルマであるFCVの先進国」とアピールしたいようだ。

 先月19日には、トヨタやJXTGホールディングスなどが水素ステーション建設事業での提携も発表した。水素ステーションは現在、全国に約90カ所だが、政府は20年度までに160カ所、30年には900カ所まで拡充する計画だという。

 セダン型FCVのミライを新規格の水素ステーションで充填(じゅうてん)した場合、走行距離は約700キロとなる。性能もいい。しかし、有力だからといって、必ずしも選ばれるというわけではない。

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