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日米おびき寄せる習AIIBの振る舞い 虚構に過ぎない世界最大の外準…「救いの手」出すADBのナゼ (1/2ページ)

 借金王Cが突如、借入先のA銀行とそっくり同じビジネスモデルのI銀行をつくった。「当銀行は資金不足でお悩みのみなさんの需要に応じます。A銀行よりも有利な条件で貸しますよ」と。

 A銀行は「Cさん、それならあなたに貸したカネをそっくり返済してください」と要求するかと思いきや、「Cさん、あなた自身もおカネに困っているからI銀行をつくるのですね。わかりました。もっと貸してあげますよ」と返事した。

 そればかりか、信用力も審査能力もなく、看板のうえで閑古鳥が巣くうI銀行に、「それじゃ私たちのお客さん相手に、協調して貸し出しましょう」と救いの手。I銀行の頭取はこうして、大ボスのCに対し、「早くもこれだけの成果を上げました」と報告し、Cを大いに喜ばせた。

 こんなお人よし銀行が実在する。ドラマの一幕が4日、横浜市の「パシフィコ横浜」で演じられた。第50回アジア開発銀行(ADB)年次総会である。

 もうおわかりだろう。A銀行とはADB、Cとは中国の習近平国家主席、I銀行とはアジアインフラ投資銀行(AIIB)のことで、横浜でもっとも尊大に振る舞い、大々的に自己宣伝したのは中国代表の肖捷財政相である。肖氏はAIIBを先兵とする中華経済圏構想「一帯一路」推進のための関係国首脳会議(14日、北京)への参加を日米などADBメンバーに強く求めた。

 とはいえ、AIIBには上述した通り、カネは欲しいが出したくない国ばかりが集まる。世界最大の貸し手である日本と、国際金融市場の元締めである米国が参加していないために、信用格付け機関がそっぽを向くので、市場で債券発行できない。

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